「お腹がきついし、赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうから、妊婦さんはシートベルトはしなくてもいい」というまことしやかな説がありますが、実はこれ、とても危険な考え方なのです。
確かに、道路交通法では「やむをえない理由があるとき」として、妊娠中などのシートベルトの着用を免除しています。雑誌や新聞記事によると、警察庁も「腹部が圧迫されることで、妊婦や胎児に悪影響を及ぼす恐れがないとはいえない」とコメントしており、さらにネット検索すると「警察官は、妊婦さんのシートベルト着用違反は検挙できません」などのコメントが数多く見られます。
けれども、欧米ではほとんどの国が妊婦さんも普通の人と同様に、一律にシートベルト装着を義務づけていますし、最近では、国内でも「妊婦さんもシートベルトをするべき」という声が、研究者やお医者さんからあがってきています。
お腹の圧迫を避けるマタニティ・シートベルトも
「シートベルトを着用していなかったため、妊娠子宮をハンドルに強打させた事が原因で、胎盤が剥がれてやむなく超未熟児を生むことになった」「自動車事故での重症者は、シートベルト着用していなかった妊婦さんは着用していた妊婦さんの2.5倍」……そんな記事も見かけます。
こうしたことを防ぐためにはやはり妊娠中でもシートベルトをするべきでしょう。
けれども、大きなお腹にどうやってすればいいのでしょうか。基本は、シートベルトがお腹の上に乗らないようにするため、腰ベルトは腰骨と足のつけねからお腹の下にくるようにし、肩ベルトは胸と胸の間を通って脇に抜けるようにすること。そしてなるべくベルトと体を密着させるために厚手の服は避けること。
正しくシートベルトをしていれば、ママもお腹の赤ちゃんも安全だということは、自動車メーカーの実験でも明らかになっています。
また、ママのお腹を締め付けずにしっかりシートベルトができるよう補助してくれる「マタニティ・シートベルト」も登場しています。こうした道具を利用しながら、安全・安心に車を利用したいですね。
