自由自在に姿を変えられるおばけのバーバパパは、1970年にパリで知り合った建築設計士と教師の2人による落書きから誕生しました。バーバパパとは、「おじさんのあごひげ」「わたあめ」という意味があるそうです。
奇妙だけれどユーモラスでやさしいバーバパパは、世界中の人気者。これまでに世界45カ国語で出版されています。
第1作目の『おばけのバーバパパ』で、バーバパパは庭で生まれたことがわかります。その様子は、まるでお腹の中でスクスク育つ赤ちゃんのよう。大きすぎて家に入れないと押し込まれた動物園も追い出されてしまいましたが、町の人々を助けたことで、一躍人気者に。
やがてバーバママと知り合い、2人の間には個性豊かな7人の子どもたちが誕生。彼らも変身力?を活かして、さまざな場面で活躍します。
わが家の2歳児もバーバパパがお気に入り。「バーバパパパパ読んで」と、なぜか「パ」が2つも余計につくのですが……。7人いる子どもたちがそれぞれキレイな色をしているのも、視覚的に楽しいのでしょう。
しかし、何回読んでも、黒くてモジャモジャしている「バーバモジャ」しかわからないののすけママと違い、娘はすぐにそれぞれの名前を覚えてしまいました。
ちょっぴり社会批判も
『バーバパパのいえさがし』などのシリーズのほか、文字のない「0歳からの本」や数などが覚えられる「知識のえほん」などもあります。
ののすけママのお気に入りは『バーバパパのはこぶね』。ここではバーバ一家が公害や密猟で困っている動物たちをロケット型の箱舟に乗せて、地球外の星に脱出してしまいます。植物や動物がいなくなった地球では、人々は自分たちの行為を反省し、地球をきれいにします。それを見たバーバパパたちは「地球が緑になってきた」と、動物たちと一緒に地球に戻ってくるお話です。
ほかにも『バーバパパのがっこう』ではフランスの厳しい教育制度をチクリとしたり、ところどころに作者の社会に対する批判精神が盛り込まれていますが、説教臭くないのがいいところ。やさしい描き方でちょっぴり考えさせられる、大人も楽しめる絵本です。
