「母子手帳」ならぬ「父子手帳」があるのをごぞんじでしょうか。「母子手帳」は母子保健法に定められていて、市区町村に妊娠を届け出ると妊婦全員に配布されるもの。
「父子手帳」は法律で定められているものではなく、名称も「父子健康手帳」「パパ手帳」「父親ハンドブック」などさまざまで、母子手帳と同時に配る自治体もあれば、「ご自由にお取りください」と役所の棚に収まっていたり。
内容も健康管理に重点が置かれている母子手帳に対し、父親の育児参加を促していたり、成長記録として活用でき、読み物としても楽しい構成になっているのが特徴です。
たとえば、2005年4月から母子手帳と一緒に配布している栃木県の父子手帳には、妊娠初期から出産の経過までの基礎知識などに加え、「誕生の記録」「1歳の誕生日の記録」など書き込む欄があったり、「しつけ」「ほめ方・しかり方」についてのアドバイスや市民から募集した「お父さんの子育て奮闘記」なども掲載されています。
この内容は県のホームページよりすべてダウンロードできます。栃木県に限らず、市区町村単位で独自に発行したり、ホームページで公開する自治体も出てきています。
東京都では有料で販売
栃木県が参考にしたという東京都では、9年くらい前に「父親ハンドブック」を作成、2006年夏に改訂版を発行しました。
「あなたはどんなパパになる?」との問いかけ欄やパパの役割などのほか、子育てにかかる費用、おむつの替え方やミルクの飲ませ方、離乳食のつくり方など実践知識を掲載。
他の自治体からの問い合わせが多いというように、内容は充実。ただし無料ではなく、1冊180円で、都庁でのみ購入可能とのこと。
ちなみに私が母子手帳をもらった3年前にもこの冊子は存在していたそうですが、そんな情報すら知りませんでした。父親の育児参加を本気で考えるならば、他の自治体のように母子手帳と同じくらいの位置づけまで引き上げてほしいものです。
